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プロフィール⑨「カナダ・ログハウス修行時代」その3:〜お前にやるログハウスの仕事は無え!〜




アラスカへの旅を終えたぼくと妻は、
バンクーバーの街へと戻り、

また、ジローさんのところに厄介になりました。




ぼくがカナダに来た、本来の目的。

大自然の中でログハウス作りをする。




ぼくをログビルダーとして
雇ってくれる会社を見つけなければいけません。


カナダにあるログハウス会社の連絡先一覧を、
ぼくは日本から持ってきていました。

日本で発行されていたログハウス雑誌の付録を、
後生大事にとってあったんです。




ぼくは、そこに載っている会社に、
片っ端から電話をかけました。


「ハロー、アイム・ジャパニーズ。
 アイム・ルッキング・フォー・ジョブ!」



当時のカナダは景気が低迷気味で、

カナダ人のログビルダーでさえ、
職にあぶれているような時期でした。



当然ながら、

日本から来た知らない奴を、
「あー、どうぞ!」と雇ってくれる会社はなく、


次々に、

「 NO. 」を浴びせられました。




しかも、ぼくの乏しい英語力では、
電話でのやりとりがお粗末すぎて、

全然うまく行く気がしない。



そこで、作戦を変えることにしました。


「直接、会社に訪ねて行こ!!」




電話だと、相手も簡単に断りやすいでしょう。

けど、日本からはるばるログの仕事を求めて来た!
と、顔を見て懇願されたら、

相手も人間。
断れなくなっちゃうんじゃない?





そして、ぼくと妻は、
仕事さがしの旅に出ました。



とはいえ、
なんといっても、

カナダ、広いんですわ。



バンクーバーの街をちょっと離れたら、
いきなりの大自然です。



延々、運転して、
やっと名簿に載ってたログハウス会社を訪ねたら、

もう会社が潰れてて無い。

とか、当たりまえ。



断られては、
運転して、
次の町へ。



また、突然訪ねて行っては、


「ハロー、アイム・ルッキング・フォー・ジョブ!」


「 NO. 」



何日も何日も、
その繰り返しです。


それでも、

付録の名簿をたよりに、
カナダ西部の街を次から次へと巡りました。





そして、とうとう、


そして、とうとう!


仕事が見つかった!!




・・・のではなく、





名簿に載ってる会社にことごとく断られて、



訪ねて行く会社がなくなった!!




もちろん、カナダ全土ではなく、
カナダ西地域ということですが。


30社くらいですかね。

広い広いカナダに点在する町を、
2週間ほどかけて回りましたが、

1件も、雇ってくれるところはありませんでした。




ぼくと妻は、失意とともに、
バンクーバーへと戻りました。



居候先のジローさんは、


「仕事見つかるまでおったらええよ」

と言ってくれたのでした。



おおきに、ジローさん。






とはいえ、ぼくは諦めてませんでした。


バンクーバー市街地から近い、
ある会社にもう一度行って、


「タダでいいから雇ってくれ」

と頼みました。



オーナーのカナディアンは驚いて、
なぜか少しニヤけながら、

「ほんとにタダ働きでいいのか?」

と聞いて来ました。



「ほんまにそれでいい。」

とぼくは答えました。




翌日から、
その会社でのタダ働きが始まりました。

ログビルダーとしての経験がほとんどないぼくは、
もちろん、チェーンソーなどは使わせてもらえず、

飛び散ったおがくずの掃除や、
皮のついた丸太の皮剥きなどを言いつけられました。




仕事を探すだけなら、
日本食レストランのウェイターなど、
すぐに見つかる職もあったんですが、

ぼくは、

ログハウスがやりたい、から

カナダに来たわけで、

他の仕事は眼中にありませんでした。



たとえ無給でも、
ログ(丸太)の近くにいる事が大事だと思ったんです。






ある時、仕事場に、
日本人の姿が見えました。

バンクーバー郊外にある、
日系ログハウス会社の、後藤さんという方でした。

ここのオーナーカナディアンとは
業界つながりでの知り合いのようでした。




後藤さんは、ぼくを見つけ、

「キミは、ここで働いてるの?」

と声をかけてくれました。



ぼくは、

ログビルダーの仕事を求めて、
カナダ西地域を探して回ったが見つからなかったこと。

とにかくログのそばにいようと思って、
ここでタダ働きしていることを話しました。



「そうかー。
 うちも今は仕事がないからなー。
 もし新しい家のオーダーが入ったら連絡するよ。」


と後藤さんは言って、
電話番号を交換してくれたのでした。




それからも、毎日、
ぼくは、ヤード(作業場)に行って、

おがくずを集め、
丸太の皮を剥きつづけました。






ある朝、妻が、
大声をあげて叫んだのは、

冷たい雨が降る日曜日のことでした。



「ゲンちゃんー、早く、はやく!!

 後藤さんから電話だよーー!!」






つづく




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●ぼく、阪中ゲンの、長い長いプロフィールです。
 恐らく、最後まで読める人はほとんどいないと思います。笑
 


 







 
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by teeda-smile | 2019-10-20 11:28 | 阪中ゲンのプロフィール


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