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プロフィール⑦ 「カナダ・ログハウス修行時代」その1:〜とりあえずアラスカに行こう!〜




大学を卒業したら、

カナダに行って、
大自然の中で、ログハウスを作ろう。



そう決めたぼくは、
千葉出身の彼女と、結婚することにしました。



ビザは1年しかないけど、
ぜったい3年はカナダで暮らすぞ!

とぼくは思っていたので、


年頃の彼女と一緒に行くのであれば、
彼女の親に筋は通したい、と思ったのです。




3月に、結婚、そして大学卒業。

7月に、バンクーバーへと飛びました。




バンクーバーには、オーストラリアで知り合った、

ぼくらは、つねちゃんの元を訪ねました。



ところが、つねちゃんは、
自分の住処を持たず、

ジローさんという人の家に、
居候している身なのでした。



ぼくと妻は、つねちゃんちに
しばらく泊めてもらおうと思ってたのですが、

行った家の先では、
主であるジローさんという初対面の人が、

「だれ、おまえら?」

みたいな顔をしています。



とりあえず家に上げてもらって、
ジローさん、つねちゃんたちと喋っていると、



ジローさんが、
 
「ゲンたち、行くとこないんやったら、
 しばらくうちにいてもええよ」

と言ってくれたんです!



どんだけ、ええ人やねん、

ジローさん。



自分の家に、居候が3人もおるって、
ふつう、相当、迷惑でしょ。





当面の住むところがとりあえず決まって、

ぼくは右も左も分からないカナダで、
どうやってログハウスの仕事を探そうかと思案していました。


そうこうするうちに、
動物写真家のつねちゃんが、

「夏が終わらないうちに、
 アラスカまで写真を撮りに行く」

と言いました。




バンクーバーから、
ハイウェイとフェリーを乗り継いで北上し、

アメリカの飛び地であるアラスカへと続く、
「アラスカハイウェイ」というルートがあるんです。


これにときめいたぼくと妻は、

「ログハウスの仕事を始めたら、
 旅ができなくなる」

という理由で、


仕事を探す前に、つねちゃんと一緒に
アラスカへの旅をすることにしました。




中古の車と、キャンプ道具を買って、
ぼくと妻、そして、つねちゃんとで3人の、
アラスカを目指す1ヶ月の旅が始まりました。

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バンクーバーからアラスカへ向かう道は、
針葉樹の森や氷河といったカナダの深い大自然と、

先住民であるネイティブ・カナディアンの、
さまざまな文化に触れる旅でもあります。


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ネイティブカナディアンが作ったトーテムポールが、
カナダの小さな島や町の中に残されています。




ぼくらは交代で車を運転して、
1日に何百kmも走り、

暗くなる前にキャンプ場を見つけて、
そこにテントを張って晩飯を作りました。
 

日が暮れた後は、
お決まりのウィスキー、ジムビームを飲んで、

つねちゃんが気まぐれにギターを弾き、

手巻きタバコをクルクル巻いて、
真っ暗な空にゆらめく煙を、ぼんやり見ていました。

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妻が写真を撮るというので、
夜なのにサングラスをかけたつねちゃんと、
なんか不自然なポースをとるぼく。




翌朝、目が覚めてコーヒーを飲んだら、
テントとキャンプ道具を片付けて次へと向かう。


旅が進むにつれて、気温は下がり、
夜は凍えるほどになりました。

季節は、まだ夏なんですけどね。



北極圏が近づき、
あるところを過ぎると、

深かった森は消え、
苔や小木が続く景色が広がりました。



「森林限界」と言われる、

樹々が大きくは育つことのできない
厳しい環境に入ったということです。


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ホワイトホースという北極圏の町で、
3日間のカヌーキャンプをしました。

ユーコン川という超長い川の一部を、
キャンプ道具乗せたカヌーで下りながら、
途中、中洲になった島でキャンプをするんです。



ぼくたち3人は、優雅なユーコンの流れを楽しみ、
ウィスキーを飲みながら、パドルを漕いでいました。
 
川幅は向こう岸が見えないほど広くなり、
レイク・ラバージという大きな湖に入りました。



と、突然、

まさに文字通り、一天、にわかにかき曇り、
黒い雨雲が、遠くから迫ってくるのが見えました。


川面は激しく乱れ、大きな波が立ち始めました。
そして、すぐに猛烈な雨が降り出しました。


ぼくらは必死でパドルして、
カヌーを岸に近づけようとしましたが、

カヌーは全く思うように進まず、
完全にコントロール不能になりました。



それでも、とにかく、

カヌーがひっくり返らないよう、
広い湖の真ん中に流されないよう、

ぼくらは、腕を回しつづけました。



およそ4時間ほど、
豪雨と荒れる波の上での格闘が続いたと思います。



ようやく嵐が去り、
カヌーを岸につけることができたときには、

ぼくら3人は、ボロ雑巾のようになっていました。

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やっとの思いでたどり着いた岸に、
カヌーを引き上げる





「いつか、今日のこのことを
 思い出す日があったとしても、
 あー、あれもいい思い出だったね、
 なんて、私は絶対に言わない!!」


と、妻は吐き捨てるように言いました。




ぼくとつねちゃんは、

何も出てくる言葉もなく、
ただ黙って、川を見つめていました。


 


ログハウスの話どころか、
まだ、アラスカにもたどり着きませんねー。笑




このときの、
あやうくカヌー遭難寸前の体験から、

ぼく達が学んだのは、
この英語のことわざです。



”Paddle your own canoe.”

自分のカヌーは自分で漕ぎなさい。



「自分の人生は自分の努力で切り開きなさい。」




へえへえ、わかりましたよー。






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 恐らく、最後まで読める人はほとんどいないと思います。笑
 


 









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by teeda-smile | 2019-10-12 17:15 | 阪中ゲンのプロフィール


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