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比嘉さんは、なぜ施術の後に涙を流したのか?







先月から、時々ですが、
母の入所している老人介護施設で、
ボランティアでの施術をしています。


母と同じように施設で暮らしている人や、
デイサービスとして利用している方、

そして、そこで働く職員さんたちに、
数名づつ、ひとり20分ほどですが。



その施設で暮らしている
70代の男性の方がみえました。

沖縄に多い苗字をお借りして、
比嘉さん(仮名)と呼ばせてもらいますね。笑



比嘉さんは、
脳梗塞で左半身が麻痺しています。

生活で使いっぱなしの右半身にも、
使い痛みや、疲労がありました。

若い頃は大工さんをされていたそうです。
しっかりとした筋力がまだ残っていました。



よく聞くと、

「今でも、毎日腹筋を50回やっている」

「使える方の右腕で筋トレもしている」

とのことで、感心してお話を聞いていました。



たわいのない世間話のような会話と、
麻痺している部位へのアプローチなどで、
あっという間に時間が過ぎました。


「比嘉さん、ぼく、また来ますし、
 よかったら今度もやりましょうね。」

とお伝えしたら、

「ありがとう。またお願いします。」

と言って、立ち上がられました。



その時にですね、

比嘉さんの胸のあたりから、
何かが込み上げてくる感じがあって、

そして、両目とその周りが紅潮して、
瞳から、涙が流れ落ちました。



比嘉さんは、それを堪えようとしている様子で、
顔をぼくから背けて歩き出しました。

そして、動かない左足をひきづって歩きながら
「ありがとう。ありがとう。」

とおっしゃいました。




あとで、施設の管理者の方が、

「比嘉さん、阪中さんの施術の後、
 涙を流されていましたね。」

とおっしゃいました。


「そうですね。」

とだけ、ぼくは答えました。






今日、友人にこの話を聞いてもらいながら、
あの時のことは、
どういうことだったのか考えてみました。


その時、比嘉さんが、
どういったことを感じておられたのか、
本当のところはわからないので、
あくまでぼくの考えです。



施術中に交わした会話は、

比嘉さんが若い頃、
苦労しながらも大工の仕事に一所懸命だったこと。

脳梗塞で左半身が麻痺してからも、
施設の自分の部屋で、動かせる身体を鍛えていること。

時々会う家族とは、今こんなふうに関わっている。


そんな内容でした。



ぼくは、取り立てて大げさな、
「声かけ」のようなものをしたわけではなく、

話の中で感心した時には、「へえ〜〜」と声を漏らし、
(勝手に出ただけですが)

今の比嘉さんの身体を感じて、
こういったほうが、もっとええ感じやな、
と感じられる流れに沿って施術をしていました。


その間、ごく自然に、
比嘉さんのこれまでと今に、
「敬意」のようなものを感じていました。



と、ここまでを友人に話すと、
「ゲンさん、敬意っていう言葉でしっくりきてる?」
と聞かれました。

ぼくもなんか違和感を感じていたので、
「きてへんわ〜」と答えると、

プロのコーチである友人は、
「じゃあ、しっくりくる言葉どんなんかな?擬音語でもいいよ。」

と、聴き直してくれました。




「敬意」は近いけど、
言葉として綺麗すぎる。


擬音語かー。
それやったら選べるかも。


と思って出てきたのが、

「ガッツ」でした。


ウルフルズの「ガッツだぜ!」のガッツです。


比嘉さんは、なぜ施術の後に涙を流したのか?_a0142373_22511286.png



比嘉さんとの会話は、
ごくありふれた日常的なものでしたが、

ぼくが比嘉さんと向き合って感じていたものは、
あえて言葉にすると、「ガッツ」でした。

音の感じも含めて、
今のところ、これが一番しっくりくる。



で、ぼくが比嘉さんといて、
「ガッツ」を感じていたとして、

なんで比嘉さんの目から涙が溢れでるのか?



それは、

比嘉さんが、

比嘉さんの人生を、
たしかなものとして、
比嘉さん自身が感じたから


じゃなかろうか。


そう思いました。




比嘉さんはぼく個人に対して
何かを思ったから涙が出たわけじゃない。


比嘉さんのこれまでと今を感じて、
なんか知らんけど、
それを「ガッツ」と感じてるぼくがいて、

それに反応して(なのかどうかわかりませんが)、

比嘉さんは、
比嘉さん自身の人生を、
たしかなものとして感じた。



自分が生きてきたということ

今、自分が生きてること



このことは、当たり前すぎて、
いちいち意識を向けることも少ないかもしれません。


でも、最近、
ぼくはよく考えてるんですが、

このこと以外に、たしかなことって、
他にないんじゃないか。


他人のことは、究極わからんわけで、

わかると思ってるはずの自分自身が、
考えてることや言うことも、
結構コロコロ変わるし、あてになりません。



自分が生きてる、を、
自分が、たしかに感じてる

想像や妄想じゃなくて、
その状態を感覚してる


そのことだけが、
唯一、たしかなこと



それを感じたから、
比嘉さんの涙が溢れたのかどうか、

もちろん、それはわかりません。



元看護師で、訪問看護の経験もある妻に
比嘉さんが施術後に涙を流された話をすると、

「あー、よくあることなのよ。
 老人になると感情の歯止めが効かなくなることが多くなるから。
 感情失禁て言うのよ。」

と説明を受けました。



そうね、妻の言うように、
単にそれだけのことなのかもしれないですね。



でも、

「自分の人生を、たしかなものとして、自分が感じる」

これって、どういうことや?



今回の比嘉さんとの時間は、
ぼく自身が、それを考える機会になりました。




あ、比嘉さんて、あくまで仮名ですからね。笑
 

ちなみに、沖縄でかなり多い名前の「比嘉さん」ですが、

FC琉球のファンサービス「比嘉さんデー」で、
「比嘉」という苗字の人が入場無料になったり、
選手全員が「比嘉」さんだけの前座試合が行われたこともありますよ。笑


比嘉さんは、なぜ施術の後に涙を流したのか?_a0142373_22500454.jpg




 






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by teeda-smile | 2019-09-15 22:58 | なんやらかんやら


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