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痛い想いをする権利


まいど、

心理カウンセラーの阪中ゲンです。

ようお越しくださいました。





前回の記事では、


あなたが誰かのためと思ってやってること、

ホントに、その人の為になってますか?


という問いかけをしました。




その人のためと思ってやっていることが、

『 私が、気持ちいい〜〜 』

っていう行動になってないか?




前回の記事 → 「それは誰が気持ちのいいこと?」






こうやってブログに何かを書くと、

その内容が深まるのは、ぼく自身なんですが、




今日、リスニングボディのセッションで
こんなことがありました。



ある女性の左の肩甲骨と背骨の間にコリがあって、
その方は、そこがものすごく気になっています。


また、脚の裏にも違和感があって、
気持ちが悪いと言われます。



肩甲骨のその部位は、

「人との関係性におけるストレス」

が影響してることが多いので、



その話しをすると、

思い当たるところはある、
とおっしゃいます。




また、脚の裏の違和感には、

「今自分がいる場所、
 置かれている環境や役割に、
 違和感、不満がある」


そんな場合がありますというと、

それも納得です、と。




・・・けれども、

今の時点で、その方は、

自分が変化することは望んでおらず、


「変わりたい」と、口では言いながらも、

本音の部分では、愚痴を言っていたい、


そう感じているように、ぼくには感じられました。





こんなことは、
誰にも経験があることですね。


現状を変化させるには、
変わらなきゃいけない。


それは、分ってはいるけど、
今、その気力が湧かない。


だから、

よくないとは知っていながら、
だらだらを選んじゃう。




そんなとき、

傍目で見ている人には、
色んなことがよく見えるもので、


その選択しない方がいいと思うけどなあ、

そのままいくと、しんどいし、痛い想いするのになあ。


なんて、

人ごとだからこそ思えることを、感じていたりします。






この方の身体は、

ある程度までは余計な力をリリースしたものの、
それ以上ゆるむことを選んでくれませんでした。


この、
「それ以上ゆるまなくなった身体の状態」と、

その方の心が、
「問題となっている在り方を掘り下げるのを選ばない状態」が、

リンクしているようにぼくは感じていました。





そのとき、
そのクライアントがこうおっしゃいました。

「肩甲骨のところ、グリグリやったりしたら、やっぱ駄目ですかね?」



書き出すと長くなるので理由は端折りますが、

ぼくは基本的には、
グリグリしないボディワークをやります。



「うーん、グリグリ、ですか。
 やると痛いと思いますよ。

 それに、一時的には痛みが
 消えた感じがするかもしれないけど、

 原因のところが無くなる訳じゃないと思うので・・・・」



この身体についての話しは、

ぼくの中では、
心の話しをしているのと同じで、



「愚痴をぐだぐだ言ったら、
 一時的にはスッキリするかもしれないけど、

 原因のところが無くなる訳じゃないと思うので・・・」


という感じで、



ぼくとしては、

「愚痴の原因になってる、
 大本の問題に焦点を当てませんか?」

というキモチを感じていたのです。






でも、そのときに、
ふと、あの言葉がアタマによぎったんです。



あなたが誰かのためと思ってやってること、

ホントに、その人の為になってますか?



その人のためって思ってやっていることが、

『 私が、気持ちいい〜〜 』

っていう行動になってないか?




そして、ふと、

あ、この人は、


「痛い思いをしたいのかもしれない」


とぼくは、思いました。




「○○さん、少し、グリグリやりましょうか?」と、ぼくが言うと、

その方は、「はい、お願いします。」とおっしゃいました。




肩甲骨の内側と、脚の裏。

ぼくなら絶対イヤだと思うくらいの「痛み」を、


その方は、「痛い、いたい、イタイ!!」と言いながら、

受け容れられました。



そして、終わった後、
最初よりもすっきりした表情で、

「あー、肩甲骨も、脚の裏も楽です。」とおっしゃいました。





もしかしたら、その方はもうしばらく、

愚痴を言いながら、時間とエネルギーを消耗させつつ、

「変わりたい」を表現する身体症状と共にあるかもしれない。



でも、それでいいじゃん。



彼女が「痛い想いをしたい」と、

意識的にせよ無意識にせよ選んでいることを、

ぼくが、ヤイヤイ言える権利はどこにもない。



それを、「なんとかこちらの方向へ行きましょう!」と、強く誘導することは、

「ぼくが気持ちいいこと」を押し付けてるんじゃないか。


彼女が自分の人生を「体験する」
というチャンスを奪ってることなんじゃないか。




そんなことを考えさせられたセッションでした。




もちろん、「大本のところから変わりたい!」

と願う人には、

そうしたアプローチを惜しみなくするつもりです。



で、やはり、基本的にはグリグリやりませんが、

「グリグリしてほしい〜」という人には、

柔軟に応じることもありますので、言ってくださいね。(笑)





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注:セッションでカニは使いません。





前回の記事 → 「それは誰が気持ちのいいこと?」





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by teeda-smile | 2015-05-05 18:55 | なんやらかんやら


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