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日常で起こることと、からだに起こっていること。

施術中に、クライアントの方からお聴きした体験話です。

その方は以前、心の元気を無くしてしまい、
ある病院に入院することになったそうです。

病院での生活は心が休まらなくて退院したいけど、
なかなか担当のお医者さんが回診に来てくれない。

数日してようやく診察に来たお医者さんに、

「なんでちゃんと話を聴いてくれないんですか!
今までの間ずっとしんどくて、看護士さんにもそう伝えてたのに!」
と、その方は怒りをぶつけました。

するとお医者さんは、
「あのねえ、あなたよりしんどい人はいっぱいいるんですよ」
と言ったそうです。

その方は激怒してさっさと転院した、というお話でした。



そのクライアントの方は、とっても頑張り屋さんで、
「でなければならない!」という強い意識が肩の張りとなって出ています。

また、心配事や不安に思うことがあるのですが、
あまり人に相談などをしないタイプなので、
背中の真ん中辺りがパンパンに張っています。

ぼくは、からだの出すメッセージを代弁する役割なので、
「○○さんの内側の心は、もうこれ以上頑張るのは大変だ~って言ってますけど」
と伝えました。

すると、その方は、
「いや、私より頑張ってる人はいっぱいいますから。」
とおっしゃいました。


これって、さっきのお医者さんの言った言葉と似ていませんか?


心の内側では「もうしんどいよ。限界だよ。」と感じていて、
からだはそれを、コリや張りという形で表現して意識に伝えようとしています。

けれどもアタマは、「忙しいのにそんなことにいちいち構ってられない!」
と取り合ってくれません。
内にある感性は、長い間ないがしろにされつづけています。



こうして、からだとアタマの間で起こっていることは、
ぼくたちの日常での人間関係や家族、仕事の中で、
同じような図式で再現されています。


不思議といえば不思議です。
そしてなんとも興味深いですね~。

by teeda-smile | 2011-06-15 22:23 | 身体症状の意味


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